「2.坪単価の話」でご説明した内容と重複しますが、
F.外階段・外廊下・バルコニー
これを法床面積に加算したものが、一般的な施工床面積となります。
Fは絶対に必要な部分ではありますが、
少しくらい大きくしたとしても建築費が大幅にアップする物ではない。
ここが営業トーク的に重要なのです。
バルコニーの奥行きを少し増やせば施工床面積はいきなり大きくなります。
例えば、各階に間口3mの住戸が5戸並んだ時の事を考えてみましょう。
バルコニー全体の幅は15mになります。
そのバルコニーの奥行を30センチだけ大きくしたらどうなるでしょう?
15m x 0.3m = 4.5m2 = 1.36坪
約1.36坪分「施工床面積」は増えます。
しかし、これを実現する為に必要なのは
15m x 0.3m x 0.2m = 0.9m3
の鉄筋コンクリートだけです。
両袖壁部分がありますから、約1m3程度。
10階建のマンションだったらどうなるでしょう?
このバルコニー延長だけで、施工床面積は13.6坪増。
坪単価が100万円の物件であれば、1360万円分の工事として
お施主様に提示出来ます。
掛かるコストは、ほぼ10m3程度分の鉄筋コンクリート代金だけです。
これが「坪単価」が一般の方にとって分かりにくくなっている事の
カラクリです。
<2.坪単価の話 4.容積率の話>