plan2
12坪程度の敷地に3階建てを建てる計画です。
この敷地の様に小さな敷地では、北側斜線の影響がある場合、相当な制約を受けます。5Mの高さから1.25M/1Mの勾配で斜線が入りますので、北側の隣地との境界付近では2階部分ですら屋根が収まりません。立面図を見れば分かりますが、3階は小屋裏部屋の様な造りになっています。
point1
敷地面積が38m2(平方メートル)ですのでマンションの1DKの面積ほどしかありません。この敷地に建物を積み重ねる事で出来るだけたくさんの部屋を取ります。
まず、ダイニングキッチン・浴室・トイレといった「水回り」の部屋を1階にまとめます。若い夫婦と子供が住むことを前提としましたので、家族個人個人の部屋は2階と3階に入ります。
1階右下部分のトイレの右側が少し空いています。建物の北東の方角を鬼門と呼びますが、一般にそこにトイレがあると良くないという慣習があるため、気持ちだけずらしています。
厳密に言えば、このくらいずらしただけでは意味はありませんので気休めです。家相についての細かい話はいずれ新しいコーナーを設ける予定です。
point2
せめて全部で3DKくらいの部屋数にはしたいので、2階に部屋を詰め込んでいます。洋間4畳は収納も取れませんでしたので、個室として使うには少し問題があります。和室と洋間4畳をセットで夫婦室とするのがうまい使い方です。
point3
さて、問題の北側斜線による小屋裏風洋間の3階です。部屋の半分程度の場所で天井が低くなっています。しかし、その部分も含めると12畳ほどの大きさがあり、子供部屋として使うならば十分すぎる大きさがあります。このプランの段階ではまだ収納を付けていませんので、天井の下がってくる部分(右側)に収納を取るなど、どこに収納を設ければ良いか皆さんも考えてみて下さい。
総括
マンションの1室分の大きさもない敷地にも、これだけの大きさの建物が建ちます。(この間取りを変更した後の建物は現実に都内に建っています。)
敷地ぎりぎりまで使った大きさですので、工事中にはお隣さんの土地に足場を組ませてもらうなどの協力を得られることが条件となってはいますが、建てられるのです。
あまり土地がないから・・・などと言っている方は、この間取りに負けない様な有効利用の仕方を考えましょう。思いがけず大きな間取りが取れた時にはうれしいですよ。