住宅メーカーの「重量鉄骨造」は、ほとんどが税制上、「重量鉄骨造」と認められる厚み6mmの鋼材を使っていますが、
これらは工場製作で品質が一定化されることを条件に構造計算がなされているものと思います。

市販の鋼材を使用する設計事務所の建築士が構造設計をすると、鋼材の厚みは3階建でも12mm以上(柱の場合)になるのが一般的です。

これは、建築基準法の規定ができた当時は今と違い、鋼材の精度が高くなく、「安全率」の余裕を大きく見込んだためですが、
結果として、我々の設計する建物は住宅メーカーの建てる建物より、遥かに「余力のある」建物となっています。

計算上は住宅メーカーの使用する鋼材で安全。
ということになっています。でも未曾有の大地震が来た時に余力のある建物とそうでない建物。
それらの違いは、過去の大地震の被害状況を見れば分かります。


柱梁の太さなどは街中を歩いていても確認することが出来ます。真実は目の前にあるのです。
どれだけの差があるかは見た目にも歴然。


参考までに住宅メーカー施工の鉄骨駆体と、当社設計の鉄骨駆体の比較写真をご覧ください。

Scorum

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