賃貸アパート・賃貸マンションでの防犯例
道路に面したところにエントランスがあり、オートロックや門を付けづらい物件
では防犯性が劣ります。
この物件は、当社のある北小岩8丁目にあり、数年前までは泥棒など全くいない
場所でした。そのため、この建物が7年程前に完成した時、防犯対策をほとんど
していませんでした。
しかし、一昨年、立て続けに3回、泥棒に入られてしまいました。外廊下から
ドアノブに足を掛け、ロフトの窓を乱暴に割り、入る手口です。恐らく、大きな音も
したと思われますが、周囲の高齢化もあり、誰も気付かなかった様です。
隣の住人の方も気付きそうなものですが、最近の犯罪者は下見をすると聞きます。
周囲の人間がみな出払う時間を調べた上での犯行だったのでしょう。マンションや
アパートだと、大抵の家の室名札に色の付いたシールが貼ってあります。
あれが、「住人は何曜日の何時にいない」とか「一人暮らしだ」とかの暗号に
なっているそうです。(前によくニュースでやっていました。)
下見の時は、おそらく、営業マンの格好でしょう。たまに見ていると、勝手に
建物内に侵入する営業マンらしき人間が結構います。
そこで
こんな看板を設置してみましたが、効果はありません。勝手に侵入する人間を
見つけて問い詰めると、何かの物を売る営業をしている、と言います。でも、詳しく
聞いても、何を売っているのかすら分かりません。おそらくこれらの人間が犯罪者
なのだと思われます。
またそこで
1階と2階に監視カメラを設置しました。本当はこの2箇所以外にも設置して
いますが、防犯上、全てを明らかには致しません。基本としては、死角がなくなる
ことと、カメラ自体を壊されない様に、数カ所に設置してみました。
すると
犯罪被害は全くなくなりました。ただ、この物件の被害が無くなって1年程すると
この建物から2軒隣にあるファミリータイプのアパートに立て続けに泥棒か何かが
入っていました。このアパートは住人の方同士が常に仲良くされている姿を見掛ける
「近所付き合いの濃いコミュニティ」なので泥棒には入りにくい条件と言われて
いるのに。マスコミの情報も既に古いのでしょうか。
結論と思われることは
防犯対策の進んだ建物と、そうでない建物。現状では後者の方が多いため、思いつく
限りの防犯対策を施しておけば、犯罪者はリスクの少ない物件を探して違う物件を狙う
のではないでしょうか。
出来る限りの防犯対策、でも、特に賃貸の共同住宅や戸建住宅では月々の費用負担は
気楽なものではありません。それに警備を頼んだ警備会社の(関連会社)に泥棒に
入られる事件があったことも考えると、「自力の防犯対策」も悪くないと思います。
分譲マンションでは管理組合全体で費用負担をするのでしょうから、きちんとした
補償のある警備会社に頼めば良いと思います。
賃貸マンションや戸建住宅では、補償はないものの、ランニングコストがほとんど
掛からない「自力防犯システム」の選択も良いと思います。
当社では、続々と発売されてくる各社の監視カメラや防犯装置など、お施主様の
協力を得ながら実験的に配置を進めて情報をまとめて行きます。
調子が悪くなった時の「リセット作業」などは自分でやる必要があり、また機械が
壊れた時などには修理に出したり購入し直したりする手間はかかりますが、自力での
防犯はコスト負担が少ないだけでなく、どういう防犯をしているのか、自分でよく
分かるという安心感もあります。
当社と一緒に設計しながら防犯システムを作り上げて行きたい、と思われる方は
是非、ご相談下さい。お待ちしております。