マンションに必要となる消防設備
消防法では、建物ごとに、必要とされる消防設備を定めています。
マンションを建てる際に「どんな設備が要求されるのか?」は
建築コストを判断する上で重要な要素です。
消防法の全てを理解する必要はありません。ポイントだけをまとめてみましょう。
例えば、連結送水管。
7階建以上の建物では、
3階から上の各階全てに連結送水管の吐き出し口を設け、
道路面には取り入れ口を設けなければなりません。
この設備は、消防車(ポンプ車)が来た時に、
消防用水を各階に送り届ける為の太い水道管の様な設備です。
設置コストが掛かるだけでなく、新築時、経年時に
特殊作業車を使っての点検が必要となるため、
イニシャル・ランニング共にコストアップになります。
また、各階に付ける吐き出し口は、階段に近い場所に設ける必要があり、
プラン上の制約にもなります。
これが賃貸マンション計画にあたり、どの様な意味を持つのか?
無駄なスペースを計画した為に7階建となったプランと、
必要な設備を奇麗にまとめた6階建のプランでは、
収支に大きく差が出る、という事を意味します。
消防関係では、マンション建築に当たり、もう一つ、重要な規定があります。
延床面積が500m2を超えると、自動火災報知機が必要になります。
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