投資不適格の土地

※イメージです。
たまに、駅前なのに寂れている街が無いでしょうか。
その街自身の活力がなくなってしまっていることもあると思います。
しかし、実は、都市計画のミスによって、
街が寂れてしまっている事もあります。
商業地域なのに、満足に建物が建てられない地域があります。
極端な時には、大通りの片側は発展しているのに、その反対側は完全に
寂れている。そんな街路を見る事があります。
これには理由があります。
商業地域・近隣商業地域には「日影規制」が一般的にはありません。
容積率も高く、高層化しやすい土地なのですが、1つ、例外があります。
商業地域の周囲に、それ以外の地域(日影規制区域)がある場合には、
商業地域内の土地であっても、その「影が落ちる場所」の規制を受けて
しまうのです。
つまり、日影規制の無い商業地域であっても、
そのすぐ北側に、日影規制が厳しい地域を設定してあれば、
そこには、4階建てすら建たないことになります。
3階建てしか建たないならば、いっそ、木造で建ててしまえば、
ローコストでの建築が可能です。
しかし、これも実現出来ない事がほとんどです。
なぜなら、商業地域は、また同時に「防火地域」として指定
されている事が多く、防火地域には
「耐火建築物以外の建物は100平米までしか建てられない」
のです。
つまり、そこに、ローコストの建物も、建てる事は出来ないのです。
容積率が高いのに、高層化出来ず、
低層の建物を建てようとすれば、「耐火建築化」しないといけない。
もし、土地から購入して資産活用する方は、
この様な土地は絶対に選択してはいけません。