効率的なパイプシャフト

 

バルコニーや外廊下と違い、


パイプシャフトも容積率に含まれます。



パイプスペースの工夫により容積率を有効に使った実例のイラスト


「PS」と書かれた部分に配管が3本立っています。
この四角に囲まれた「PS」は管の部分だけでなく、
管の回りの空間まで含み、床面積を占有します。
そして容積率を食い潰してしまいます。



しかし、下の様に配管を剥き出しにしてしまったら、どうなるでしょうか?




「PS」が無くなり、その分が「住戸面積」に上乗せされています。
住戸面積が増加した上に、出っ張りも無くなるおかげで、
より貸し易い、家賃を高く設定し易い住戸を計画する事が出来ます。



しかし、一方でデメリットとして外廊下に配管が剥き出しになる、
という問題は当然発生します。


メリットとデメリットをどうバランスさせるのか。


そこが設計者の腕の見せ所です。

配管にカラーパイプを使って、管自体をデザインとして見せる、という方法も
考えられますが、
もっと良い方法は無いものでしょうか。



私がこれまでに、
この解決案として考えた中で一番上手に出来たと思うのは以下の例です。









配管を囲ってしまったら面積に入れなければなりません。
でも、もし、片側だけ壁があったとしたら?
もし、棒が立っていたとしたら?
大きな隙間が空いている壁が空いていたとしたら?


色々な事を考えました。

行政や確認検査機関に通い
「どこまでが床面積に入り、どうすれば床面積に入れなくて良いのか」
を粘り強く協議しました。


その結果、開口率などを調整して実現したのが
上記パイプスペースです。

行政により解釈は異なります。
法律に書いていない内容について、
当社では行政等の担当者ととことん話し合います。

そして、「市民であるお施主様」が利益を得られる様に
交渉を成立させて行きます。





当社で頂く設計費は、通常の設計費とは違います。

お施主様の利益を最大化するために、努力を惜しみません。
法理解を深める事、そして、その理解を元に交渉する事で
建築可能な住戸面積を最大化していきます。



お施主様の大事な資金です。
当社では、設計により発生した利益、
その一部を報酬とさせて頂いているつもりです。


設計を依頼して下さった方には
設計費無料の提案では絶対に得られない
資産運用におけるアドバンテージ
を必ずご提供致します。



このパイプスペースの実例は、
当社がこれまでに考えて来たアイデアのほんの一例であり、
解釈の異なる行政ごと、物件ごとに、収支追求の為に
毎回、様々な提案を行っています。


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