斜線制限を勾配屋根で有効活用

 
マンションを建てる際、
容積率などと並んで、建物のボリュームに制限を掛ける「各種斜線」があります。

特に道路幅が狭い角地では
2方向から斜線が発生し、北側斜線もある場合は3方からの斜線を受ける事に
なります。


このケースは、それらの制限により、
競合他社が4階建てしか計画出来なかった敷地です。


5階部分を無理して造ったとしても、まともに貸せる様な計画とは出来ない為、
4階建てで計画した他社のプランの方は常識的でした。





1階から4階の住戸と同じスパンで造ったら、
5階の住戸は16m程度にしかなりません。
最上階に、無理に狭い住戸を造って貸せなくても困ります。



しかし、16mでも、「魅力的な最上階住戸」とする事が出来ないか?
「常識」は正しいのでしょうか?





そう考え、試行錯誤の末、造られたのが以下のプランです。





斜線なりに下がった屋根の部分を活かして、
5階部分は天井高の高い部屋としました。
勾配屋根部分には窓があり明るく開放的です。
また、5階住戸の中で、絶対に不足するであろう収納空間を補う為に
ロフトも計画しました。


誰もが「使い物にならない」と思っていた5階部分に、
4階と同家賃以上の設定が出来る5階を計画しました。



4階建の計画であれば最大19戸の計画。
当社の5階建プランでは23戸の計画として、
収支を大幅に改善する事に成功しました。




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