設計の基本 (第5章)容積率のはなし
(追記)エレベータの床面積は建物用途に関わらず容積率の算定除外面積となりました。
さて・・・
「床面積」を抑えるとどんなメリットがあるのでしょうか。

kentikutyu
土地の能力。それは各種法制限で決まります。


敷地面積の何倍の大きさまで建物を建てて良いか、
というのが
容積率
また、道路に面する部分には
道路斜線が掛かり、
狭い道路面では高層化する事は出来ません。
その他、
日影規制高度地区規制など、
様々な規制が掛かります。



その土地ごとに、建てられるボリュームには限りがあります。
その
ボリュームの中でどれだけ多くの割合を
居住部分に回せるか?

これこそが、
賃貸マンション企画の成否を分ける要素です。



どうしても必要なもの」と「無駄なもの
の見分けの仕方をまとめてみましょう。


1.エレベータのデッドスペース
2.パイプスペース
←左のサイドバーに解説あります


各階2mでも良いのです。
たったそれだけをヒネリ出せれば、
10階建では
20mの空間を居住部分に回せます。
エレベータやパイプスペースの工夫で
1Kタイプ1戸分の空間を新たに作る。
その為に建築費は設備分として200万円分程度アップしますが、
年間
収入は1戸分の家賃が丸々増加します。
計画の
安全性が飛躍的に高まるのです。


良い設計は賃貸マンション経営の安全性を高めます。