設計の基本 (序章)

身近な話、たとえば「料理」に置き換えてみると分かり易いかもしれません。
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お客様に提供する「最高の料理」を提供すると考えてみましょう。
賃貸マンションは、オーナー様が入居者に提供するサービス。
レストランでお客様に提供する「料理」と同じく、提供する側の熱意があって初めて、
お客様に受け入れられ、繁盛店(=高稼働のマンション)となります。



さて、最高の料理を作るとしましょう。
まず、最初に「レシピ」が必要となる筈です。
これが「企画」=基本設計です。
材料がどんなに良いものであっても、レシピがなければ、美味しい料理にはなりません。
建物も、その敷地を活かす「基本設計」があって初めて、良い建物となります。


料理の場合、次は、「材料調達と下ごしらえ」が必要になります。
これは「設計」=実施設計にあたります。
レシピ通りに、実際の料理になる様に、コックさんが専門調理器具を使用して作り上げていく。

これは「設計」も同じです。経験豊富な設計者が設計する事で、
同じレシピ(企画図面)でも全く別の設計図に仕上がります。


最後に「調理と盛り付け」。
レシピと良い材料があれば、おいしい料理となるでしょうか?
焼き加減、味付、更には、お皿に綺麗に盛りつけて初めて、お客様に提供出来る「商品」となるものと思います。

つまりは、「監理」も同じ事です。
聞き慣れない言葉ですし、重要性に気付いて貰いにくい業務ですが、
企画と設計だけでは、「最高の建物」は完成しません。
料理と同じく、誰が作っても結果は同じ、ではありません。
建物は施工者が設計者と協力しながら造って行きます。
双方の技術レベルを確保するのも非常に重要なことです。

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